
前回、ピラティスをすると体の軸が安定する、というお話をしました。
体の中心に軸ができると動きや姿勢が安定するので、
手足の力を無駄に使わなくてもいい体になるのです。
逆に、軸がないと手足を使って
無理にバランスを取らなければなりません。
自転車やバランスボールに乗った時にフラフラしてしまう人がそうです。
本来、体は中心が安定していて、手足などの末端はリラックスしていたほうが動きやすいのです。
この考えはボディメイクでも重要です。
例えば、女性が細くしたい部分の代表が『太もも』です。キュッと引き締まった脚には憧れますよね。
しかし、色んな方法がご紹介されていますので、
どれが本当でどれが自分に合っているのか、
その判断は難しいかと思います。
ここでは私の考えをお伝えします。
脚を細くするには2つのアプローチが必要です。
2つのアプローチ法
- 痩せること
- 脚の筋肉を使わないこと
①まず痩せることです。
太くなる原因は一つではありませんが、多くは体脂肪の増加によるものかと思います。
食生活の乱れや運動不足によって増えた体脂肪を落とします。
「食欲の適正化」と「有酸素運動」が有効です。
食生活を見直し、ウォーキングやランニングを続けることで体脂肪は少しずつ減っていきます。もちろん有酸素運動をすることで食欲は出てくることでしょう。「せっかく運動したのに食べちゃう」と悩むかと思います。
しかし、それは「質の良い食欲」です。
ストレスや衝動によって起きた食欲ではありません。
体が栄養を欲しているサインであり、運動を生活に取り入れることで自然な食欲が戻っていきます。
私はこれを「食欲の適正化」と呼んでいます。
体脂肪は全身均一に減りますので、太ももも細くなります。毎日見ている自分の体の変化にはなかなか気づきにくいものですが、コツコツ続けることで脚は綺麗になっていきます。

そして、『②脚の筋肉を使わないこと』が今回のメインです。
脚を細くするには、
脚は鍛えたほうがいいのか、
それとも鍛えないほうがいいのか?
これについては専門家の間でも意見が分かれます。
私は「鍛え過ぎないほうがいい」という意見を取っています。
というのも、鍛えることで筋肉は太くなるからです。
これは男性でも女性でも同じです。鍛えることで筋肉は太くなることはあっても細くなることはありません。
最近、お尻を鍛える女性が増えていますよね。
これはお尻を鍛えることで筋繊維が太くなるので、丸くてボリュームのあるお尻になるわけです。
これは脚も同じです。脚を鍛えると筋繊維は太くなりますので、脚そのものも太くなっていきます。
では、どうすればいいのか。
そこで「中心軸」の話です。
体の軸が定まっていないと手足の筋肉を無駄に使ってしまうというお話をしました。
例えば、猫背の人は前もも(大腿四頭筋)を使う動きになりやすいので、前ももの筋肉が発達してきます。
ガニ股の人は外もも(外側広筋)を使うので、外側の筋肉が発達してきます。
言い換えれば、脚の筋トレを四六時中しているようなものです。歩けば歩くほどその部分に負荷が集中してしまうのです。
最近はお尻がぺたんこの人が増えています。
やはりこれも末端ばかり使いすぎて、体の中心に近いお尻の筋肉が使えていないことが原因です。
逆に、お尻の筋肉で体を支えることができれば、
末端に頼らなくても良いことになりますので脚は細くなっていきます。
ダイエットも大切なのですが、このように過剰に脚の筋肉が使われていることも見直す必要があります。
ピラティスの醍醐味は、姿勢が良くなることで、自分の中心軸が見つけやすくなることです。そして、それが筋肉のバランスを整えることに繋がり、均整の取れた美しい体へと変化していくのです。
自分の中心を見つけると、
脚は自然に綺麗になる。

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