ANDの才能・ORの抑圧|二兎追うものは二兎とも得る

人前で話をするときに足が震えないようにするためではありません。足が震えていても人前で話ができるようにするために通ったのです。(ウォーレン・バフェット)

投資の神様「ウォーレン・バフェット」がデール・カーネギーの話し方教室に通った時の話

・食べるのが好きだから痩せられない
・運動しても食べちゃうから痩せない

このように「Aという目標を達成するには、Bを犠牲にしなければならない」という二者択一的な考え方が一般的かと思います。ダイエットで例えると、痩せるという目標(A)を達成するには、好きなもの(B)を犠牲にしなければならない、という形になります。

しかし、本当にそうでしょうか。例えば、野球なら大谷選手のように二刀流の選手もいますし、ビジネスなら低コストと高品質を同時に実現している企業も多くあります。

僕が好きなビジネス書『ビジョナリー・カンパニー(時代を超える生存の原則)』の一節に「ANDの才能・ORの抑圧」という考えがあります。「ANDの才能」というのは、AとBのどちらも追求していくという考え方。それに対して「ORの抑圧」は、AかBのどちらかを諦めて、もう一方を追求していくという考え方です。

つまり、二刀流の大谷選手や、低コストと高品質を同時に実現している企業というのは、ANDの才能を発揮していることになります。

これをダイエットに置き換えてみましょう。ORの抑圧に従うと、痩せるためには好きなものを我慢しなければならない、という従来型の考えになります。一方、ANDの才能に従うと『好きなものを食べながら痩せる』という考えになります。

大半の人が、痩せるためには好きなものを我慢しなければならないという「ORの抑圧」に縛られているかと思います。というのもそれが当たり前になりすぎて、好きなものを食べながら痩せるという考えに至らないからです。これは指導者レベルでも同じで、いつまでも「食事制限」がなくならない理由を如実に表しています。

これが自分の意思で行なっているならいつでも辞められますが、ジムやサロンで行なっている場合はそうはいきません。会費を払っていますし、指導者との信頼関係もありますから、申し訳ない感情も生まれてきます。そうなればダイエットは地獄です。

そうした”OR型のダイエット”は挫折しやすく、また精神衛生的にも良くないことが経験的にわかっています。そのため、僕は昔から『AND型のダイエット』を大切にしています。つまり、痩せたいという理想と食べたいという欲望を同時に追求していくスタイルです。

ダイエットのためにお酒を我慢するのではなく、お酒を飲みながらでも痩せられる方法を模索する。ダイエットのために甘いものを我慢するのではなく、甘いものを食べながらでも痩せられる方法を模索する。

できるかできないかは別として、こうした新たな視点が必要なのです。特に現代社会はストレスが多いので、我慢を強いることで余計なストレスが溜まってしまいます。そうではなく、如何にストレスを緩和しながら目標を実現していくかを考えることが大切です。そのほうが時代に沿っています。

これまでは「ORの抑圧」のように、利益が相反するものは同時に追求できないというのが定説でした。しかし「本当にそうなのか?」という視点を持った結果、「ANDの才能」を発揮できるような個人や企業が現れてきたのです。

そしてここが大切ですが、一般的には実現が難しいと考えられている概念も「自分ならできるかもしれない」という心構えを持つことが大切です。社会がそうであっても、自分までもがそうした考えに縛られる必要はないからです。理想と欲望、同時に追求することは十分可能なのです。

食べないで痩せるのではなく、食べながらでも痩せられる方法を模索していくこと。

著:ジム コリンズ;ジェリー ポラス, 翻訳:山岡 洋一
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